手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

手仕舞いするかしないのか移動平均とSQごとの騰落から探る

日経平均は4営業日で約1000円ほど上昇。

前回SQ値からも1000円ほどの上昇。

移動平均を上回ってからはなんと12%、3000円ほど上昇している。

無論これだけで上がり過ぎなどと判断するのは早計だ。

しかし、12月限の残存日数は実質9日しかない。

現在約30万ほどの含み益があるものの、仮に現在の日経平均の水準でSQを迎えるとなんと10万以上目減りすることになる。ちょっとでも下がれば更に減価する。

オプションはこの点がメリットでもありデメリットでもあり、決済のタイミングがちょっとずれただけでも大きな違いになることが多い。

そこでSQまで持ち越した場合に仮に上昇したとしてどれくらい利益が上乗せられるのかを胸算用するのは人情である。だとしてもどれくらい上昇するのかが重要なのは言うまでもない。

まずSQごとの騰落を見ると、現在すでに前回SQ終値から既に5%ほどの上昇。これからどれくらいの上昇余地(これから上昇する確率)があるのか過去のデータから概ね3割といったところだろう。これは上昇月のみの話なのでここから相場が反転し結果下落月となることもあるのでトータルで考えるとさらにその半分程度の確率と言える。

また、今年はすでに4月限で約15%、6月限で約10%を記録しており、実は下落月が統計より少ない結果となっている。

一方、移動平均転換後をみると最高値12%も上昇する確率は移動平均プラス転換後6%ほどしかない。今年は既に4月~6月にかけて最高値24%を記録している。

以上からすれば今回の上値は限られているように見るのが妥当だろうか。

逆に下落する確率はどうだろうか。

SQごとの騰落では上昇した月であっても上値から平均で約1.5%程度は下落している。期中最高値から2%~4%下落する確率は上昇月だけでみても20%ほどはある。

仮にここから期中最高値を約3%更新したとしてもSQを迎える頃には2%前後はそこから安くなっている可能性が高いすると結局SQまで引っ張っても現在決済するのとあまり変わらない結果となる。

もっとも、これらはポジションをまったくいじらなかった場合の話である。

現在決済するよりもかなり利益が減少するリスクをとって更に大きな上昇益を享受することに賭けるのか?(勿論損失になる可能性もある)

上昇益を放棄して決済するのか?(勿論損失をこうむる可能性はなくなる)

問答無用でSQまで引っ張るのが基本なので損失になるのはむしろ織り込み済みとも言えるが、要はせっかくの含み益をむざむざ捨てたくないということである。

しかし、含み益を確保する事は上昇益の限定を意味するので、逆に相場が大きく下落したほうがいいとも言える。

ということで考えるだけ無駄だったようだ。。。