手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

SQ戦略は機能したのか

SQ戦略を始めたのが2020年の11月限なので今年10月限で丁度36月。

1セット100万から始めて純粋な損益は-40万ほどだが、

リアルでの取引は手数料なども含めると9月限で一般的に言えばほぼ退場となっている(当初の戦略ではポジションが組みにくい)。

一方でそれらの事も踏まえた手法である手抜き戦略だと約200万前後の利益になっている。

手数料もさほどかからないが相場が下落した場合のデルタヘッジがめんどうである。証拠金の増大を防ぐためにプットを買ったりするコストが余計にかかる場合もあるがそれらを含めてもこれくらいの利益になっている計算になる。

しかし、この手抜きバージョンでも今年はほぼトントン位にしかならない。

どんな戦略にせよ相場の影響をどうしても受けるが、SQ戦略は文字通りSQ間での相場の騰落に影響される。

ザックリ言えば相場が動かない時にロンストを組んでいても儲からないが、SQ戦略はロングの利益が中心だからである。

リスクリバーサルは低いIVを買い、高いIVを売るものだが、要するにSQ戦略は低いIVを買い続ける戦略と言ってよい。

しかし、それでは極端に勝率が低くなるのが目に見えている。また、いずれにしろ購入したオプションがディープインするかあるいはインする位にならないと利益はでない。

デルタをとりにいっているのと同じなのでその点も分が悪い。

そのあたりを考慮してポジを組むわけだが、一番手っ取り早いのが手抜きバージョンである。これは要するにブルシンセティックである。

デルタをニュートラルにしないのでフルヘッジされていない。

見方を変えるとリスクリバーサルでプットのショートに対してミニ先でヘッジしているような感じになるので構築時はδはプラスである。

通常は利が乗ったら利確ポイントを探していくのだろうが、SQ戦略は基本的にはSQ前日くらいまではもつ。SQ前日、少なくともSQ週に日経平均がいくらになっているのか統計上のデータを元にしてやるからである。

従って、相場が上昇して十分な含み益があるにも関わらず利確せずに持ち続けると言うことが人間にはかなり難しい。勿論これから更に上がるかもしれないわけで、逆に下がるかもしれない。

他方で、ポジション構築からすぐに相場が下がるとすぐに含み損となる。さらに下がるとデルタヘッジとなる。大きく下がった場合は敗戦処理だけに費やすこととなる。デルタヘッジを随時行っていくので致命傷を被るような大きな損失にはなりにくいが、デルタヘッジ狩りに頻繁にあうと損失は拡大するが、そのような相場の地合いでも粛々とデルタヘッジを行い、デルタヘッジを外すという作業を繰り返すしかない。

どこかで損切りしたほうが効率がいいのだが、それをやり始めると結局裁量でトレードをしているのと変わらなくなり、つまりこれまでのリアルトレードと同じになってしまう。

昨年の8月から手法を若干変えて約1年収支はトントンになる。手抜きだと-9万ほどであまり差はないがいずれにしろほとんど利益が出ていないことに変わりはない。

過去30年ほどのデータと比べると、限月間のボラティリティがかなり低くなっていることが一つの原因である。

では、オプションをショートしていれば利益がでていたのか?というとそれはまた別途検証が必要だが、この3年で最大の下落幅-8.9%程度なので概ねATMから7%とか8%ほど離れたプットを売りっぱなしでほぼ丸儲けだったということができる。

しかし、これは言わずもがな結果論に過ぎない。とはいえ、統計上のデータから手抜き戦略でショートするプットは概ねATMから7%程度離れたところだったことを考えると、ブルシンセにせずにシンプルなリスクリバーサルとして、適時デルタヘッジを行うというほうが良かったということになるが、これは結果論だろうか?

リスクリバーサルはIVのサヤを抜くものなので逆に言えばそれ以上の利益は得られないことになる。

別の見方からすると、オプションを組み合わせて利益をあげようとする場合、デルタあるいはガンマをとりにいかない場合は結局その利益はある程度限界があるのではないか。例えばIVを買う場合であってもリーマンショックなどのIV急騰をのぞけばほぼほぼある程度の上限値があると言っていい。仮にIVの上昇が当てられるとしてもその上限値以上は利益にならないし、リスクリバーサルのようにネガティブベガになっているものがある場合はなおさらである。

いずれにせよ、相場の地合いというものに損益は左右され、その地合いというものを読めるのであればそれに応じたトレードをして利益は積み重ねられるだろう。

それができないからできるだけ機械的にトレードしようとしているのだが、こうやってみると結局相場を読もうが読むまいが(読んで外れようが)大して変わりはないようにみえるが果たしてそうか。

相場を読んで外れて損して悔しがるよりも、外れて当たり前だと読まずに損したほうがストレスが軽減されそうだが、それはそれで、読んでいたらとか思ってしまうのが人間だろう。

相場が読めるかどうかは別として裁量を排除したトレードでも利益がでているのは事実である。

2024

1月(1月限) -3800※ミニ(+80(+8.3% +2742

2月 -36500※ミニ(-4(+3.6% 1286

3月 +30100※ミニ(+60(+7.3% 2701

4月 -14500※ミニ(-20(-0.7% -298

 

2023

1月(1月限) -7000(+5(-5.2% -1451

2月 +35500(+10(+5.6% 1464

3月 -11500(-7(+3.4% 952

4月 -69500(-20(+0.0% 13

5月  -74000(-10(+2.3% 633

6月 +351000 (+80(+7.6% 2252

7月 -207000 (-23(+0.4% 154

8月 +87500  (-15(-0.5% -187

9月 -217500  (-13(+1.6% +517

10月 -14200※ミニ (-10※(-0.3% -112

11月 +3100※ミニ (-11※(+1% +330

12月 -4800※ミニ (-8※(+0.9% +290

計 -128,400円 (-22

 

2022

1月(1月限) -105000 (-5(0% 51

2月 -70500(-6(-1.9% -544

3月 -58500(-15(-7.2% -2005

4月 +236000(+30(+6.8% 1725

5月 -16500(-10※(-4.5% -1240

6月 -62000(+70(+6.8% 1818

7月 -310000※2セット(-10(-4.8% -1300

8月 +141000 (+15 -7(+4.9% 1302

9月 +19500 (-3(-1.6% -481

10月 +68000 (-5(-7% -1977

11月 -37000 (-15(+1.3% +355

12月 -64500 (-8(-2.4% -649

計 -259500円 (+31

 

2021

 

1月(2月限) +94000 (+32(5% 1423

2月 -115500(-7(-1% -308

3月 +75000(-10(0% 4

4月 -124000(+5(-7.7% -2320

5月 -2500(-15(3.1% 874

6月 -127000(-3(-2.8% 830

7月 -108500 (+2(+0.2%  74

8月 +218500 (+74(+7.2% 2031

9月 -152500 (-8(-8.9% -2703

10月 -21500 (-1(+4.3% +1229

11月(12月限) -141000 (-13(-2.9%( -865

計 -405000(+56

 

2020年

12月(1月限) -29500(-7(3.1% 837

11月(12月限) +290000(+30(5.4% 1370

10月(11月限) -59500(+78(8% 1901

計 +201000(+101