手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

アホボラは問答無用で売ったほうがいいのか?

移動平均と確率のワードで検索していたら面白い記事が目に留まる。

macasset.com

下限レベルである35%を割るタイミングで、その日のデイトレを買いで仕掛け、上昇する確率が平均値の50%に達するまで毎日仕掛ける。

すると、勝率は54%程度ではあるが利益が断続的に積みあがっていく結果となる、らしい。

直近の20日間で日中に上昇した日の確率を調べ、1日ずつ後ろへずらした場合の上昇率を繋ぎ合わせてみる。

その日が上がる確率はざくっと50%だが、このグラフを見ると、期間によって確率は50%を挟んで大きく上下しているのがわかる。

大体30%が下限で、上限は70%超えたあたりになる。

 なぜ直近20日なのか?上昇した日の確率を調べてなぜ1日ずつ後ろへずらすのかなどよく分からない点があがるが、要するに平均値から乖離しても平均値へ戻る傾向にある事を利用した手法であろう。

昔から日足などでのこの手の手法はあるがそれを日中足にしようというものだろう。

同じようなことを考えた人もいるかもしれない。

従って直近20日に絞っているのは日中の上昇率の平均をとるということなのだろう。上昇した日の確率はこうなると関係なさそうだが。

その日が上がる確率はざくっと50%となっているが、その確率が期間によって変わり、下限が30%上限が70%となるらしい。

なので35%を割るタイミングで仕掛け、、となっているがこの基準になっている数値はその日上がる確率であって上昇率ではないはずである。

上昇率の平均をとって、となると分かるのだがいずれにしても検証するためのエクセルファイルを配布しているということなので(有料)興味のある方は検証してみるのもいいかもしれない。

個人的にもっと気になったのが次の記事

macasset.com

これは興味深い話である。この手の話はよく目にするものの後付けならなんとでも言えるというものが多いが、この記事が書かれたのは2020年3月8日であり、コロナショック真っただ中であり、いまだ記事が健在なのは成功したに違いない。

という事はたんにプットが高いから売っとけという話ではないはずだ。

プットオプションの値段を見ると、なんと権利行使価格が18,000円のプットが45円というアホみたいに高い値段がついている。権利行使価格が17,000円のプットなど、残り1週間足らずのSQを考えれば通常は値段などついていないのだが、15円も値段がついている。

 この記事は恐らく金曜ナイトの終値を見て書かれていると思われる。

この時の日経平均先物3月限の終値が20320円であり、確かに後2000円も下がるわけがないと思うのが普通かもしれない(私には到底そうは思えないが)。

従って2000円以上も低い権利行使価格の18000円プットが45円というのは確かに高く感じるだろう(私には安く感じるが)。

 

さて、そこで実際SQはどうなったかと言えばこれは検証するまでもなく18000円のプットは華麗にインし、SQ値17052.89円で当該プットの価格は947.11円と約20倍以上に跳ね上がってしまう。4万5000円の利益を得ようとしたら90万以上損してしまった。

問題は実際トレードしたとして、利益確定や損切りなどができていたかという点である。

確かにアホボラは問答無用で売れとも言われるので売ること自体が間違いとも言えないだろう。

仮に金曜ナイトで18000円のプットを45円で売ったとする。

3/9日は日経平均はなんと1000円も下がってしまう。

2020年3月6日 21,009.8 21,061.2 20,613.91 20,749.75
2020年3月9日 20,343.31 20,347.19 19,472.26 19,698.76

3/9日のプットの値動きは以下

90 190 80 165

 

逃げることもできそうではあるが、果たして倍の価格で損切りできる人がどれくらいいるだろうか。

 

翌火曜

2020年3月10日 19,474.89 19,970.35 18,891.77 19,867.12

プットは以下。ここまでなんとか耐え抜いたらやはり持ち越して利益を得たいのが人情。

145 205 42 65

 

翌水曜 

結局日経は下げて終わる。

2020年3月11日 19,758.26 19,974.83 19,392.25 19,416.06

 

プットは以下。利益確定するチャンスであるが、、残存期間残りわずか。しかも1400円も離れている。

32 70 23 70

 

翌木曜

取引最終日。さて、日経は本日も大きく下落。しかもインするまでに500円という絶妙な位置。通常ならまずインしなさそうではあるが。

2020年3月12日 19,064.51 19,142.18 18,339.27 18,559.63

プットは以下。この日も利益確定するチャンスが、、、

59 240 26 170

 

これをデルタヘッジ戦略でやっていたとしてもSQ前日までにインしていない状態でSQ持ち込みにすると、フルヘッジしていないので大きく損失を被ってしまう可能性があるが損失はかなり軽減される。

その反面もし、SQ値が逆に1000円も高くなってしまえば損失になってしまうと言う可能性が。。。

うまいことできていやがる。