手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

ショートストラングルはオプションの聖杯か?

またもや知らず知らずのうちに聖杯探しの旅に出る。

最小分散デルタヘッジ法を検索していたらなぜか次の記事が目に留まる。

www.gekokujo.black

考えてみたらオプションをやっていながらオプションの必勝法=聖杯を考えたことがなかったようだ。。。

さて、結論から言えば記事にもあるように必勝法というものはないということになりそうだが、必勝法に近いものとしてショートストラングルとデルタヘッジがあげられている。恐らくこれに賛同するオプショントレーダーは多いだろう。

ショートストラングルにしろデルタヘッジにしろ相場が大きく動くと負けるので損切り上等な戦略であるという条件付きだが。

かならず勝てるとは言えないが。

見方を変えれば損切りが適切にできれば無敵と言えなくもない。しかし、これって結局損切りが適切にできれば、という条件付きでそれができれば誰も苦労しないってことでもある。

損切りと簡単に言うが、では一体どれくらい損失になれば切るのか?あるいは日経平均がどれくらい動いたら切るとか?

あまりに細かく損切りしすぎるのも問題だし、いずれ戻るだろうなどと思っていたらとんでもない目に遇うとか、あるあるである。

実際にデルタヘッジだけをやり続けるとか、ショートストラングルだけをやり続けた人とか、そういう話はまったく聞かない。

それはなぜか?たいがいのオプショントレーダーはデルタヘッジやショートストラングルをやったことがある。

そしてやはり勝率は高いことを実感している。しかし、調子に乗ってやっているとある日突然暴落で木っ端みじんに爆死。

そして、一見勝率がいいこの戦略は結局効率悪いんじゃね?と思ったりして試行錯誤が始まっていく。

要するにデルタヘッジが最強とかショートストラングルが最強なのではなく、どういう運用をするかによるわけで、それが資金管理とかそういうことを含んだ話になってくることになる。

ある戦略、ある投資法で100%の勝率ならこの点は考えなくても済むわけだが、仮に勝率70%でも破産してしまうことがある。それがオプションの怖いところだというのを肌で実感するには勉強代がかかる。

さて、純粋なショートストラングルではないがこんな人もいる。

ameblo.jp

アイアンコンドルになっているので売った外側のオプションを買ってヘッジ。

過去の損益がかなり細かくアップされているので物凄く参考になる。

確か途中で戦略が少し変わったと思うのだが当該記事が見つけられなかったので定かではないが、いずれにしろオプション売りが利益の源泉であることは間違いない。

年間の損益を一部抜粋してみよう。

2016年 +8,073,127円 

2017年 +90,743,699円

2018年 -86,326,042円

2019年 +18,487,134円

2020年  +4,649,259円

 

2017年の年間利益は9000万。

そして2018年は損失が8600万を超えている。

これは気が狂いそうなジェットコースターである。

考えてみれば2017年は市場稀に見る低ボラの年だった。そして2018年はVIXショックで平和ボケの目が覚めた年。

元々過払い金が原資というのも凄い話だが、それなりに利益をあげたものを全部溶かしてしまい、またゼロから出発を繰り返すという、トレーダーというよりギャンブラー。。

いや、トレーダーなんかそもそもギャンブラーとなんら変わらないのかもしれない。

もっともトレーダーだろうがギャンブラーだろうが呼び方はどうでもいい話で、いかに利益を出し続けることができるかが重要だ。

ギャンブルを主戦場としても利益を出し続ける人もいる。

umadane.com

 

 この本はサッカー賭博においてデータを使って賭けていく手法を検討している。

数学的な観点からギャンブルでいかに勝つかと言っていいかもしれない。

競馬では他にも恐らく同じような手法で利益をあげている人がいるようだが、共通しているのは勝つ馬を当てるとか、勝つチームをデータを使って当てるわけではないという点だ。

サッカーも競馬もどちらもオッズというものがある。競馬は言わば人気投票であり、サッカーの場合はブックメーカーが人為的に算出しているものだ。

既にお気づきの方もいるかもしれないが、つまり、このオッズというのは言わばオプションにおけるIVのようなもので、当たり前だが絶対ではない。

仮に当該チームの勝率が5割なのにオッズが3倍をつけていたら不当に評価が低いことになる。もしも、オッズが過去のデータよりも高い(評価が低い)ものがあればそれに適切な資金配分で賭けていけばトータルのリターンはプラスになる。

これは賭け方というよりは考え方、戦略的なものと言ったほうがいいかもしれないがトレードの一つのヒントになる。

何も百発百中で当てる必要はない。どこかで負けてもどこかで勝って、勝率は低くてもリターンが多ければトータルの回収率でプラスに持っていける。

どこかで損失をだしてもどこかで利益を出す、まさにサヤ取りと言えなくもない。

ギャンブルの世界で利益を出し続ける人がいるのなら、ギャンブルではなく予想のできる投資と言われるオプションなら猶更大金持ちになれそうである。

もっとも、予想はできても当たらないから問題なのだが。。。