手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

デルタヘッジはいつ追加し、いつ撤退するのか問題

昨夜、デルタヘッジをした後に400円ほど上げるというよくあるパターンでヘッジを外すか悩んだあげくやめる。

プットのデルタ自体は0.15以下程度まで低下したので追加のミニを買い戻すという選択があってよい。いやむしろ買い戻さなければいけないのかもしれない。

とは言え、では、0.14で1枚に減らすのは遅いのか?いや0.16あたりで1枚に減らした方がよくないか?とか、果たしてどうなのか?

そもそも、デルタが0.1のときに丁度1枚のミニを建て、そして0.2になったらもう1枚建てるというのがセオリーのようだがそれでいいのだろうか?

勿論ヘッジという意味あいではそれでいいのだろうが相場が一方通行ではなく上下動を繰り返す場合がやっかいなのである。

この点オプションを買うデルタヘッジの場合は上下動のほうが都合がいいわけで、巷のオプションの教科書にはオプション売りでのデルタヘッジでうまいこと儲かる例がほとんど載っていないのも分かる。

というか、プットを売っていてそのデルタが増大するときは相場が下がり、そしてIVも高くなっていることが多いだろう。するとデルタヘッジをするとコストが余計にかかる場合が多くなる。

要するにIVがそれほど高くなければ、あるいは残存日数などの関係からヘッジを追加しなくてもよい場合もあり、IVが高いせいで泣く泣くヘッジを入れなければいけないという事態がある。

そして、そういう場合は往々にしてヘッジを入れた直後に相場が戻してIV下落でヘッジをすぐに外さなければならず、当然この部分は損切りなのである。

見方をかえると例えば100円のプットを売って利益を上げようとミニ売りでデルタヘッジとしゃれこんだものの、相場が下がってデルタヘッジ追加玉を入れ、すぐにそれを損切り、また下がったのでデルタヘッジ追加、でもまた戻して追加玉損切り、そして、と、結果的には相場は大して下がっておらず、損切り分が大きく収益を圧迫するなどといった事態に陥ることも多い。

じゃあ、デルタヘッジしなければいいのではないかというとそう単純ではないというか、そんなときにかぎってどんどん相場が下がる始末。

デルタヘッジは相場の上下にかかわらず儲けられる戦略などと、口が裂けても言えない。

さて、ナイトが終わった時点で、残存日数を月曜日時点にしてリスク指標をみてみると

0.07800 -0.00005 -6.23603 11.61807
デルタ ガンマ ベガ セータ

ミニ売りが2枚になっているのでその分デルタが小さくなっているものの、ガンマがかなり減少し、ベガマイナスも大きくなっている。

これは、相場下落によりコール買いのウェートが小さくなり、プット売りのウェートが大きくなったためである。

要するにこのリスクのほとんどはプット売りと言ってもいいかもしれない。

すでにプットのデルタは0.2を切っているので追加のヘッジ分をはずしてもいいかもしれない。

結局アメリカが大きく下がったので日経も戻りが小さくなったわけだが、いずれにしても月曜ザラ場のダウ先の動きを見ながらということなのでどうなるか分からない。