手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

敢えてデルタヘッジを行わない

コールを乗り換えて一時デルタが0.1ほどプラスになったのでミニ先を売ってデルタヘッジを行おうかはげるほど悩んだ結果(もうはげとるがな)、当初の予定通り行わなかった。

そもそもだが、コールを買っているのは相場が大きく上昇した場合の利益を享受したいからにほかならず、それに対してヘッジするというのもおかしな話である。

もっともツナギ売り、という意味でのデルタヘッジならやはり「あり」ということになるだろう。

ヘッジの意味でのデルタヘッジ、利益をあげる目的のデルタヘッジ、ツナギ売買という意味でのデルタヘッジなど様々な意味でのデルタヘッジがあることに最近気がついた。

無論、こんなことはオプションの教科書には書いていない。

世の中でこんなことを言っている奴は見たことがないが。

先物を買ってコールを売るというのがもっともオーソドックスなデルタヘッジだろう。

この場合、原資産が下落するのをいくらかでも補填しようという意味合いである。

原資産が上昇していけばデルタが増大するのでデルタヘッジをするには追加で原資産を買うことになる。

なぜこんなことをするかと言えばそれはコールを売っているのでもし原資産が権利行使価格を突き抜けて上昇すればコールの売りの損失は測り知れない。従って原資産を買ってヘッジする。

こうなってくるともはや何をヘッジしているのか分からなくなるが、教科書にはこう書いてある。

そして、このデルタヘッジの手法で相場の上下に関係なく利益を上げられると吹聴している場合は概ねオプションを買うデルタヘッジで説明される。

なぜか?

コール買いの先物売りでも同様に相場が上昇すればデルタが増大するので先物を追加で売ってデルタを合わせる。

そしてここで相場が一旦下がる。するとデルタは減少するので追加で売った先物を買い戻す。

あら不思議、デルタを調整しているだけで利益になっているという具合である。

さて、ここでオプションをある程度やっていればすぐに気づくのだがではトータルで利益になっているのか?という点である。

いずれにしろ、そうそううまく事は運ばない。