手抜き投資改めご都合主義の期待売買

結果だけに一喜一憂するご都合主義の期待売買

デルタヘッジはいつ実行しいつ撤退するか

とりあえずデルタヘッジについてこれまでの気づきを一旦まとめておこう。

この場合のデルタヘッジはデルタヘッジ戦略ではなくオプション売りのヘッジのためのデルタヘッジである。

ヘッジを追加する場合は単純にデルタに合わせて追加する。

例えば0.1⇒0.2なら原則0.2程度になったらヘッジを入れる。これまでは結構早めに入れたりしていたが、これだと裁量と変わらない。

仮に早めに入れたとしても撤退時期が決まっていれば問題はないが、そうすると早めだろうが遅めだろうが大して変わらない(多分)ので、決め打ちのほうが良さそうだ。

問題は撤退の時期になる。そのままデルタが増加していく分には原則通り追加していくだけということになるが、逆にデルタが減少した場合いつヘッジ玉を撤収させるかである。ヘッジ玉を撤収させるということはすなわちその玉単独で見た場合損切りを意味するので撤退を躊躇しがちである。が、トータルで見れば必ずしもそうではないので目先の損失に誤魔化されてはいけない。

とは言え、いつ撤収するか?0.2で追加したものは0.1まで減少したら撤収するのか?

損失がいくらになっているかというよりは本来のヘッジの意味で考えると分かりやすいのかもしれない。

そもそも0.2に増えるまでヘッジを追加していなかったのに0.1に減少するまでヘッジを入れているのもおかしな話である。

ということはできるだけ頻繁にヘッジ玉を細かく出し入れしたほうがいいということになる。が、これは実現不可能だし、0.10以下の単位なんか誤差であろう。

IVがちょっと違う、あるいは残存期間を日単位ではなくもっと細かく調整するだけでも違ってくる。

これらを総合的に考慮すると0.02前後のデルタの減少、あるいは原資産がそれに対応する額程度動いたら撤収させるのがベストではないがベターだろう。

特にプット売りの場合は相場が大きく下落している場合はIVが上昇している場合が多くデルタも増大しがちである。しかし、一旦IVが落ち着くとデルタも減少傾向になるが、このような時このまま相場が下げ止まり戻すのか?それともこれはダマシでさらに下げるのかは分からない。

そうなると多少デルタが減少したり、デルタはあまり減少しなくても原資産は多少戻していたりととりあえずヘッジ玉をそのままにしておくことが多いだろう。

勿論このまま相場が続落してくれればその判断は正しかったという結果になるが、仮に急反発されると当然含み損は拡大していくことになる。

これらの事を総合的に考慮すると、結局細かくヘッジ玉を回収し、また相場が動けばヘッジを入れ直すほうが良さそうだということになる。

もっともこの方法だと、例えば0.2と0.18をいったりきたりを繰り返すとどんどん損失が積みあがっていくことになりかねないが、もし急反発すれば結局その額の何倍も損失を被ることを考えれば結局大して変わらないということになる。

そう考えると、そもそも0.2にデルタが増えるまでヘッジしていなかったのを0.1に減少するまでヘッジ玉を残しているのはちょっと理屈に合わないという考えからすればやはり早めの撤退のほうが理屈に合う、という程度のものだろうか。

とは言え、もっとうまい方法があるに違いない。