日経平均現物は30000円を回復して引けたようだ。
とは言え、SQごとに一勝負を繰り返す身からすると30000だろうが20000だろうが大して変わらない。
問題はこれまでのオプション関連のデータが今後も通用するかである。日経平均のオプション取引が開始されたのは1989年の6月からである。
つまり、日経平均先物オプションは基本下げ相場ばかりを経験し、かつ3万円以上の経験は少ない。
1990年の1月に38,712.88円の史上最高値をつけた後、その年の8月には3万円を割り込む。
3万円代の寿命は実は2年もないし、オプションが始まってからは1年程度の寿命だったことになる。
当時のオプションと言えばほぼ機関投資家できず、その後個人でもできるようになったが権利行使価格は500円刻みだったりとまだまだオプション黎明期だったわけで、ある意味3万円台でのオプションはほぼ初めてと言ってもいいかもしれない。
ここ30年で蓄積されたデータをもとにして取引している私としては、果たしてこれまでのデータが通用するのか疑心暗鬼というわけである。
とは言え、それを言い出すとそれはオプションに限った話でもないし、異次元の金融緩和のなせる業でもあるし、キリがない。
自分の当たらない予想に頼るよりデータを頼ったほうがよっぽどマシだろう。