恐怖指数を見ると期近のコールのIVがかなり下がったことが分かる。
祭りが終了したのか?移動平均を上抜けてから約10%ほど上昇したが、ここからさらに上昇する確率はかなり少ない。
とは言え、SQごとの騰落でみるとこれからまだ上昇してもおかしくはない。
いずれにしろ移動平均からはかなり高い位置にあるので一気に移動平均を下回ることはないにせよ緩やかに下落、あるいはこの辺りで停滞する、などのシナリオが想定されるが予想しても仕方がない。
単にコールのIVが下がったように感じるだけで個別のIVを見れば高いと言えなくもない。そもそもIVが高いとか低いとかその基準はなんなのだろうか?
※恐怖指数は楽天マーケットスピードのIVから算出しているが、残存日数はナイトに入っても当日のままのようである。従って、ナイトのオプション価格からIVを算出する場合に残存日数を翌日起算にするとマーケットスピードのIVより高くなる。逆に言えばナイトではマーケットスピードは低く算出されると思われる。
IVが高くなれば売れなどと言われる場合いくらだったら売っていいのか?
コロナショックでIV上昇中に売って、さらにIV上昇。一体どこで売れば良かったのか?
過去のチャートを見てVIXは上がっても必ず下がる、だから上がった後に下がり始めるときに売れば簡単に儲かるなどと言うが、それは完全に結果論であり都合のいい後付け理論に過ぎない。
下がり始めたらまた上がり始めることなどザラ。結局は完全に下がったことをチャートで確認して逆算的にここで売ればいいと言っているだけである。
そもそも過去のデータをきちんと検証している人間がどれだけいるのだろうか?
VXXの過去チャートが延々と右肩下がりのチャートになっているのを見て売れば儲かると考えるのはありがちだが、あのチャートは併合を繰り返した後の理論上の数値に過ぎない。最初から1億円分のVXXを売れば確かに売り始めてから数年たち、価格が十分減価した後に価格が急上昇しても痛くもかゆくもない。あのチャートはそういうチャートを表しているに過ぎない。