米国のボラもかなり低下しているが日経平均はどうだろうか。
直近250日の日経平均の終値ベースの1日のボラティリティは約1.07%程度。
年率(365日)に換算すると約20.4%程度。
日経平均VI指数は18.2前後を現在推移しているので、IVのほうが低く見積もられていることになる。
市場はボラの低下を見込んでいるということになりそうだが。
コール側とプット側では明らかにIVが違うし、日経平均VI指数は期近と期先を線形補間している。
端的に7月限のオプションを日経平均VI指数の計算で算出すると17.9前後になり、さらに低く見積もられている。
いずれにしろ日経平均の実際のボラよりもIVが売られていると見える。
IVは予測ボラティリティと言われるのでさらにボラが低下するという予測になるが。
勿論私には分からない。。。
JPモルガンの理論によれば
当時2月下旬に比べて現在はVIXは約10%程度は下落し、株価は12%程度上昇していることになる。
当該記事から3か月以上たったので確認してみると、当時のVIXは20より少し上のあたりで推移し、最近は16前後を推移している。
またS&P500は3900前後だったものが4200程度になっている。
そもそもVIX指数は下がりやすいものだし、数日あれば10%なんて軽く下がってしまう。勿論逆もあるのでこれだけをとらえるとだから何?程度の話になる。
重要なのはそれに伴って株価が12%は上昇するという点である。
12%程度ではないにしろあくまで平均なのでそれに近いところまで上昇し、概ね当たっている。
VIX指数と実際のボラ(2週間)のサヤでそれを判断したという点が興味深い。
これまでVIXの動きでこれからの相場の動きを読もうとする試みが様々なされているが、あまりうまくいった話を聞かないのでなかなか面白い着眼点と言えるかもしれない。