昨夜はあれだけ乱高下していたのに相場にはりついていなかった(いつもだろという話もある)。
そのせいで、一時わが軍のプットのデルタがほぼほぼ0.2になっていたことを今頃知る。
さて、原則的にはデルタヘッジとしてのミニ先を一枚追加売りしなければならなかったわけであるが、結局相場はいってこいで戻ってきて事なきを得た。
しかし、逆に言えばデルタヘッジしていればその部分で約3万の含み損をかかえていたことになる。現在当該プットのデルタは丁度0.1程度である。
とは言え、そもそもザラ場中ならともかくナイトでポジションをとる必要性があるのか?という素朴な疑問が浮かぶ。
明らかに有利だと思われれば別だが、結局先回りして仕掛けているようなものと言えなくもない。
昨夜の例で言えば、翌日さらに下げるようならミニ売り追加で問題ないが、仮に下げたとしてナイトと大して変わらない価格で始まればその時点でポジを調整しても変わらないということになる。
しかし、そうなると結局相場を予想しているようなものだ。
そこで、ナイトはそもそもなきものとして考えたらどうだろうと思う。が、となるともし、本日朝1000円下げ1500円下げで始まったら完全な後追いデルタヘッジとなり、それで対応できるのか?という話になる。
仮に1000円下げの25600円程度始まったら当該プットのIV28程度で350円、デルタは0.33前後、IV30で400円デルタ0.34前後。
となると25600円で最低あと2枚ミニ先を売ることになる。このまま相場が下がっていきプットがインしたとしても後追いデルタヘッジでもヘッジは実は可能である。
問題は追加売りをした後に相場が戻る場合である。
相場が26000円まで戻りIVが25%程度になるとデルタは0.22前後になるので1枚は返済買いすると4万の損失は確定であり、更にもう1枚は含み損が4万となっている。
もっとも当初1枚売っていたプットの含み益が7万ほどあるのでほぼ相殺されることになる。
と、このようにみていくとデルタヘッジ戦略で利益をあげる趣旨ではなくあくまでオプションがインしてしまった場合の損失軽減のためのデルタヘッジと割り切るなら(多少損がでても構わない)後追いデルタヘッジでも充分機能しそうである。