アメリカの属国ジャパンは爆上げ中。
本日迄ポジションを引っ張っていれば損益はプラスになっていた。
やはり何もしないほうが一番いいようだ。
手抜き投資最強なのである。
さて、本日の投資の聖杯は2つ。投資本を買って読む人には大きく2つのタイプがある。
一つは利益の上がる手法を教えてもらいたい人。もう一つはその手法で本当に利益が上がっているのか確認したい人(粗探しをしたいとも言う)。
まずは
日経平均先物をスキャルピングで取引して30億稼いだという触れ込みでどうやら事実のよう。個別株ではこれくらいの額を稼ぐ人は聞きますが、先物ではあまり聞いたことがありませんのでまずはレビューをチェック。
レビューをチェックして分かるのはそもそもルールなどなく著者の勘のみで稼いだこと。要は天才です。天才の手法(この場合手法でもないですが)はマネできない。参考になるような部分、聖杯へのヒントになるようなものもなさそうなので買って読んでも意味がなさそうだ。
イチローは確かに凄いが、我々が毎日カレー食べてもイチローにはなれない。
次はこれ
奇しくも同じ30億稼いだという触れ込み。俄然興味が湧くと言うもの。
こちらは王道の個別株です。やはり投資に向いているのは個別株でしょうか。
そもそも株というのは上がるために存在しているもの。
上がらなくても配当があったり、株式分割などがある。
そういうものがないような株はそもそも存在意義がなく、そのうち市場から退場していくだろう。
この本の著者はそういう点を看破しているようだ。
レビューを見ると今では通用しない手法であるという意見が多いが、株価が低迷しているが資産価値のある会社を買うという点においては今でも通用するのではないかと思う。もっとも高度成長期からバブルに向けてのイケイケドンドンの時代とは違うため、確かにそのまま踏襲してもリターンは少なそうである。
また、投資を回収するまでに少々時間もかかるだろう。
そういう意味においてこの手法を真似して実践する人はほとんどいないと断言できる。なぜなら投資の成果が出るまでに時間がかかるものは誰もやりたがらないからである。
株などで利益を出そうとする人間はすぐに結果を求めたがるものである。
利益が出るまでに数か月だって待てやしない。数年もかかるとか狂気の沙汰であろう。
毎日PCながめてピコピコやって、儲かった損したの繰り返しの方がよっぽど安心する。
いずれにしろ、この手法はソロス派ではなく言わばバフェット派と言っていいだろう。
巷で言われている投資の聖杯というのは実はバフェット流の投資で使われる手法ではなくソロス派で使われる手法の事を言っているのではないだろうか。
もっと言えばテクニカル分析によって、移動平均とかRSIとかボリンジャーとか、そういったものがこういう状態になったら買うとか売るとか、そうすれば必ず儲かるよ、的なものを言っているのかもしれない。
だとするとこういった類のものはそもそも眼中にないだろう。
その昔タートルズが使っている手法などが公開されていたが、ああいった手法も結局のところ資金量やそれに対しての投資割合、どの銘柄を選ぶか、など総合的に判断する必要があっていいとこどり、都合のいい部分だけを切り取っても意味はない。
自分流にアレンジする必要が出てくるはずだ。
受験前の3か月、一日3時間の勉強で東大現役合格したとか、大学在学中に半年の勉強で司法試験に一発合格したとか、そういう人たちの勉強手法を真似すれば自分でもできると錯覚するのと同じで、仮に特別な勉強方法を行っていたとしても自分がそれを実行できるとは限らないし、また、実行できたとしても合格できるとは限らない。
と言うか、こんな事ができるのはもともと頭がいい人に決まっている。そのうえでそれなりの勉強もやる。
まず自分が本当に頭がいいのか自問自答する必要がある。そしてもし自分がそこそこ頭がいいなどと思っているとしたらとんだ見当違いなのだが、それに気づくのは多分40歳過ぎてからだろう。40過ぎて気づけばまだいいほうだ。
50過ぎ、60過ぎで中学生みたいなことを言っている大人ばかりである。
とは言え、そういった頭のいい人たちがやることで参考になる部分があるかもしれない。我々凡人にも一般化できる部分があるかもしれない。そういう一縷の望みを持って今日もまた聖杯探しの旅に出るのであった。