オプションのIVが13ポイント台をつけ、低ボラと思いきや日経平均のヒストリカルボラティリティは250日対象でなんと24ポイント後半である。
IVとは市場の需給で決まっていることを如実に表している。
投資の聖杯を探していると、
ツイッターでこんな本が目に留まる。
レビューにはこんな本の紹介があった。
・バフェットの成果は確率的には激レア。市場のボラティリティを20%として50年平均で15%以上の収益率を達成する確率を計算するとゼロ。宇宙の歴史138億年でみても発生確率はほぼゼロのまま
ボラが年20%だと1年の変動率+20%の確率が30%強なので50年毎年15%以上の収益率をあげるのは確かにあり得ないような数字。
とは言え、バフェット氏は何も1銘柄だけに投資しているわけではない。常に銘柄を入れ替えている。
市場にあるたくさんの銘柄の中からその時にもっとも適切なタイミングで選択して投資して、適切なタイミングで売却して収益を達成している。
そうすると、ある銘柄が仮にボラ20%だとしても、投資していた期間+3σの時期だったらその年間の収益率は60%程度になるし、ある銘柄がマイナスの収益率の期間を外して投資していればそれだけでも収益率は大きくプラスに傾いていく。
考えてみれば、FXや先物と違い個別株のほうが資産を築いた人が相対的に多いのは結局こういうところなのだと思う。
たくさんの銘柄の中から上がりそうな株に投資していく。勿論百発百中ではないだろうが、値下がりする場合は適切に損切りし、別の銘柄に乗り換え、上がった株を適切なタイミングで売却していく。
勿論これができれば苦労はしないのだが、言わばこれは確率に過ぎないし、資金管理の問題である。
投資した銘柄全て値下がりすればもはやどうもこうもないが、不思議なもので株式は上がったり下がったりするものである。
上がる株もあれば下がる株もある。様々な銘柄に分散して投資していれば市場の平均収益率に近づいていくだろう。インデックス投資最強と言われるのも分かる。
その中でより、上がりそうな株、下がりそうな株、上がらなそうな株などを少しでも見極めることができ、適切な資金管理ができれば市場の収益率を上回っていくのだろう。
そのように考えると、バフェット氏の収益率がボラティリティから考えると有り得ないとしても、決して不可能ではない事が分かる。
もっともそれを私や貴方ができるかどうかは別問題だが(笑)